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2015-11-30
10月16〜18日、広島市で第42回日本小児栄養消化器肝臓学会が開催されました。
座長:「消化管アレルギー」
牛島高介准教授
シンポジウム:「胆道閉鎖症の病因は?」
水落建輝助教
「胆道閉鎖症と免疫異常」
口演
水落建輝助教
「胆道閉鎖症モデルマウスにおけるIL-1シグナルのMechanistic Study」
「乳児難治性下痢症に対する遺伝子解析研究の立ち上げ」
江田慶輔助教
「小腸粘膜組織の特殊染色と電顕所見から診断に至った微絨毛封入体病の1例」
髙木祐吾助教
「当科における小児潰瘍性大腸炎の特徴と治療法の推移」
栁忠宏先生(麻生飯塚病院)
「IL10RA遺伝子の新規splice site変異は乳児期発症炎症性腸疾患を引き起こす:IL-10受容体欠損症の1例」
白濵裕子先生(公立八女総合病院)
「低コレステロール血症を伴う乳児難治性下痢症からカイロミクロン停滞症と診断した乳児例」
松石登志哉先生(北九州市立八幡病院)
「急性腹症を繰り返した右傍十二指腸ヘルニアの13歳男児例」
消化器グループを中心に8つの演題を発表しました。久留米大学小児科は今回の学会で最も発表数の多い施設の1つでした。IL-10シグナル異常症と先天性下痢症の遺伝子診断システムの発表は、本邦で初めての試みでフロアからの反響が非常に大きく盛り上がりました。
2015-11-27
11月14〜15日、長崎市で開催された第115回九州医師会医学会・第68回九州小児科学会において、原宗嗣先生(長崎壱岐病院)の論文「Disturbance of cardiac gene expression and cardiomyocyte structure predisposes Mecp2-null mice to arrhythmias」(Scientific Reports)が優秀論文賞に選ばれました。本研究に携わって頂きました多くの先生方、研究助手さんなどこの場を借りてお礼申し上げます。当研究グループにおいてレット症候群の心臓そのものへの影響を解析した結果、原因遺伝子のMeCP2遺伝子が心臓の発生段階から成体の組織において、心臓の様々な遺伝子の発現に関与していること、レット症候群モデル動物では、明らかな心機能の異常は認められないこと、心筋同士の刺激伝導や情報の受け渡しをする介在版の未熟な形成が認められたこと、チャンネル遺伝子の発現変化がみられることが判明し、これらが不整脈の素因と考えられうることを世界で初めて明らかにしたことを報告しました。会場には大学の先生から開業の先生まで幅広い先生方が聴取されていました。
2015-11-25
11月14〜15日、長崎市で第115回九州医師会医学会・第68回九州小児科学会が開催されました。
座長
山下裕史朗教授:特別講演II
ポスター
栁忠宏先生(飯塚病院)
「乳児期発症炎症性腸疾患を契機に診断に至ったIL-10受容体欠損症の1例」
2015-11-20
10月11〜14日、カナダ・モントリオールで25th ISUOG(international society for ultrasound in obstetrics and gynecology)が開催されました。
口演
前野泰樹准教授
「Difficulty of predicting pre- and postnatal course for the fetuses with 2:1 atrioventricular block with normal cardiac anatomy」
廣瀬彰子先生(聖マリア病院)
「Assessment of fetal cardiac systolic function using value of annular M-mode displacement vs. tissue Doppler velocities」
廣瀬彰子先生は、国際学会で初めての口演発表。2分と言えども、ものすごく緊張しました。最終日のセッションだったので、聴講者はそんなに多くなかったですが、緊張するのに変わりありません。座長の先生から質問とコメントを頂き、有意義な発表でした。
また、この学会が25周年を迎えたとのこと。25周年をお祝いするパーティが初日に行われ、たまたまカナダのthanksgiving dayと重なり、ターキーやお誕生日ケーキを頂くことができました。
2015-11-18
10月11〜12日、福岡市で第2回九州小児循環器セミナーが開催されました。
講演
工藤嘉公先生(聖マリア病院)
「小児のカテーテル治療ー塞栓ー」
岸本慎太郎助教
「徐脈性不整脈とペースメーカーの基本事項」
九州大学臨床大講堂にて九州小児循環器セミナーに講師として参加してきました。去年から始まったセミナーですが、小児循環器に興味と苦手意識を持っている若手医師やコメディカルを対象にしています。参加者は約200名で九州からをメインに、遠方は関東地方からも参加者がありました。九州大学、福岡こども病院、近畿大学や愛媛大学など、小児循環器専門の医師から各自の専門分野の講義を行いました。
工藤嘉公先生が、小児の「心臓カテーテル治療について」、岸本真太郎助教が「小児の徐脈性不整脈について」、を担当しました。久留米大学小児科の小児循環器グループは、九州でダントツのカテーテル治療の症例数を誇ります。当施設の多様な症例の動画を見て頂き、興味を持っていただけたようで、当日一番多くの質問を頂くことができました。その他、医師以外からも小児循環器の患者さんに必要な「栄養管理」「在宅医療」「終末期医療」など、多岐な分野の専門家から話が聞ける有意義な会でした。
2015-11-16
10月10日、福岡市にて第486回日本小児科学会福岡地方会例会が開催されました。
座長
弓削康太郎助教:神経・筋
口演
岸本慎太郎助教
「学童の心房中隔欠損(ASD)に対する心腔内エコー(ICE)ガイド単独でのカテーテル治療(CI)」
冨田舞先生(飯塚病院)
「年齢のよる小児の初発有熱性尿路感染症についての比較検討」
松石登志哉先生(北九州市立八幡病院)
「ヒトメタニューモウイルス(hMPV)下気道感染症の流行年度間の臨床像比較」
田中玄師先生(聖マリア病院)
「無莢膜型インフルエンザ菌による肺炎・菌血症の1例」
中嶋大介先生
「精神症状を伴った前頭葉てんかんの1例」
吉塚悌子先生
「無莢膜型インフルエンザ菌(NTHi)による肺膿瘍の1例
2015-11-13
10月9〜10日、鹿児島市で第35回川崎病学会が開催されました。
座長
須田憲治准教授:急性期治療4
家村素史先生(聖マリア病院):急性期の診断1
口演
須田憲治准教授
「川崎病動脈瘤合併例では遠隔期も大動脈の炎症が持続している― PET を用いた検討―」
吉本裕良助教
「川崎病患者における MDCT を用いた冠動脈石灰化病変の特徴と臨床的評価」
ポスター
鍵山慶之助教
「川崎病不応例に対するステロイドパルス療法、血漿交換、インフリキシマブ投与後にアスペルギルスによる日和見感染を発症した一例」
鍵山慶之助教は、ステロイドパルス、血漿交換、抗TNFα剤を投与後に真菌感染症を来した症例、吉本裕良助教は冠動脈瘤のCT所見、須田憲治准教授は大動脈のPET所見について発表しました。今年のテーマは、川崎病の急性期治療に際して、RAISE study以降ステロイドの使用が再考されていますが、発熱がマスクされることで、再治療のタイミングを見計らうのが非常に難しくなり、最終的に冠動脈瘤を作る例が増えていないかということでした。今のところ、結論は出ていません。