2015-11-13
10月9〜10日、鹿児島市で第35回川崎病学会が開催されました。
座長
須田憲治准教授:急性期治療4
家村素史先生(聖マリア病院):急性期の診断1
口演
須田憲治准教授
「川崎病動脈瘤合併例では遠隔期も大動脈の炎症が持続している― PET を用いた検討―」
吉本裕良助教
「川崎病患者における MDCT を用いた冠動脈石灰化病変の特徴と臨床的評価」
ポスター
鍵山慶之助教
「川崎病不応例に対するステロイドパルス療法、血漿交換、インフリキシマブ投与後にアスペルギルスによる日和見感染を発症した一例」
鍵山慶之助教は、ステロイドパルス、血漿交換、抗TNFα剤を投与後に真菌感染症を来した症例、吉本裕良助教は冠動脈瘤のCT所見、須田憲治准教授は大動脈のPET所見について発表しました。今年のテーマは、川崎病の急性期治療に際して、RAISE study以降ステロイドの使用が再考されていますが、発熱がマスクされることで、再治療のタイミングを見計らうのが非常に難しくなり、最終的に冠動脈瘤を作る例が増えていないかということでした。今のところ、結論は出ていません。