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2014-08-29
岩田欧介准教授が責任著者の論文、「Non-invasive surrogate markers for plasma cortisol in newborn infants: Utility of urine and saliva samples and caution for venipuncture blood samples」が、The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism(IF=6.43)に掲載されました。
唾液などの非侵襲的サンプルを利用した生体リズムやストレスの研究が盛んですが,唾液中のホルモン濃度が血中濃度とどの程度相関するかはわかっていません.この研究では,新生児の定期採血時に尿・唾液を採取し,三者のコルチゾール濃度が良い相関を見せることを証明することができました.これだけではつまらないテクニカルレポートで終わるところだったのですが,採血時に痛みを伴ったかどうかで母集団を2群に分けたところ,痛みが加わることで,血液と唾液・尿中コルチゾールの相関が簡単に失われることがわかりました.現在の教科書知識は,1990年代以前に行われた研究成果…大半が静脈穿刺による採血…に基づいていますが,これらの多くを見直す必要があるのかもしれません.当初は非常に地味なプロジェクトでしたが,岡村・木下らの発想と執拗な探究心のおかげで,予想外の成果を得ることができました.
2014-08-27
8月3日、第77回日本小児神経学会九州地方会が筑紫野市で開催されました。
九州各地12施設から発表、発表と討論で30分みっちり症例検討する会です。
口演
須田正勇助教
「異常眼球運動、焦点発作、ミオクローヌスを呈した3生月の男児例」
2014-08-25
8月1〜2日、久留米大学・医学教育ワークショップが開催されました。
2年に1度、医学部の教員が集まり、医学教育のあり方を話合います。全国でもこのようなワークショップを開催しているところは少ないようです。
このワークショップ、1977年に小児科の名誉教授である山下文雄先生が始められ、その後、小児科の教授であられた吉田一郎先生が発展させたものです。小児科には、医学教育に熱い先生が多くおり、大学内でも突出していると自負しています。現在は、山下裕史朗教授が引き継ぎ、今回のワークショップに参加して、よりよい医学教育を構築しております。
2014-08-20
8月7日、第355回筑後川花火大会が行われました。新病棟となり、また花火会場移転もあり、病棟カンファレンスルームからは筑後川花火大会の様子がきれいに見えます。
病棟では、「花火を見る会」を開催し、会場にはオードブル・お菓子・ジュース(付き添いのご家族にはノンアルコールビール等も)を準備し、またスーパーボールすくいや射的・くじを準備し、入院中の子供たちに楽しんでもらいました。(協賛:Kurume Children's Art)
花火終了後は、病棟医たちで集まり、余ったオードブルやジュースなどをおいしく頂きました。
2014-08-18
7月13〜15日、千葉県浦安市で第50回日本周産期・新生児医学会学術集会が開催されました。
座長
前野泰樹准教授
シンポジウム:HIEの予防に向けて
岩田欧介准教授
「再出発から4年~ Baby Cooling Japan低体温登録事業から始まる世界戦略」
特別企画:我が国の新生児医療を国際標準にするために英文論文をかいてみよう
岩田欧介准教授
「ルールも審判も敵地仕様~それでも日本は国際論壇をリードできる!」
ワークショップ
岩田欧介准教授、廣瀬彰子助教、津田兼之介助教
口演
前野泰樹准教授
「2:1房室伝導による胎児徐脈にて紹介された正常心内構造症例の診断と出生前,出生後経過」
廣瀬彰子助教
「胎児期における三尖弁輪移動距離(TAPSE)の臨床応用への検討」
海野光昭助教
「当科にて経験した先天性腹壁異常の周産期管理についての検討」
木下正啓助教
「唾液中コルチゾールの影響因子の検討:経管栄養と哺乳」
津田兼之介助教
「脳血流・代謝は環境温の変化にいかに対応するのか?」
冨田舞先生(聖マリア病院)
「今こそ臨床所見...客観呼吸変量を挿管判断に還元できるか?」
ポスター
原田英明先生(社会保険田川病院)
「refeeding syndrome類似の電解質異常を認めた超低出生体重、small for dates児」
田中祥一朗先生(聖マリア病院)
「母親血清と父親血小板の交差試験が診断に有用であったHPA-6b抗体による新生児同種免疫性血小板減少症の一例」
前田靖人先生(大分こども病院)
「後天性CMV感染症と、IL-6を中心とした高サイトカイン血症を併発した超低出生体重児の1例」
2014-08-13
7月19日、東京でJCOG骨軟部腫瘍研究グループ平成25年度第2回班会議が行われました。JCOG0905モニタリングレポート報告の中で、プロトコール継続中に発症した血球貪食症候群について報告しました。
写真中央奥にあるのが、国立がん研究センターです。
口演
西村美穂助教
「骨肉腫に対する化学療法中に血球貪食症候群を合併した女児例」
症例は7歳女児。骨肉腫に対する化学療法中に、血球貪食症候群を合併しました。骨肉腫に対する化学療法中の血球貪食症候群の合併の報告は見られませんでした。しかし化学療法による易感染状態もあり、感染に伴う血球貪食症候群は十分おこりえます。血球貪食症候群は重篤化を防ぐために、迅速な診断および治療が必要であることを報告しました。