HOME / NEWS 新着情報 / 原宗嗣先生が優秀論文賞を受賞
2015-11-27
11月14〜15日、長崎市で開催された第115回九州医師会医学会・第68回九州小児科学会において、原宗嗣先生(長崎壱岐病院)の論文「Disturbance of cardiac gene expression and cardiomyocyte structure predisposes Mecp2-null mice to arrhythmias」(Scientific Reports)が優秀論文賞に選ばれました。本研究に携わって頂きました多くの先生方、研究助手さんなどこの場を借りてお礼申し上げます。当研究グループにおいてレット症候群の心臓そのものへの影響を解析した結果、原因遺伝子のMeCP2遺伝子が心臓の発生段階から成体の組織において、心臓の様々な遺伝子の発現に関与していること、レット症候群モデル動物では、明らかな心機能の異常は認められないこと、心筋同士の刺激伝導や情報の受け渡しをする介在版の未熟な形成が認められたこと、チャンネル遺伝子の発現変化がみられることが判明し、これらが不整脈の素因と考えられうることを世界で初めて明らかにしたことを報告しました。会場には大学の先生から開業の先生まで幅広い先生方が聴取されていました。