HOME / NEWS 新着情報 / 第1回アジア環太平洋CSI-AP
2015-04-10
3月5ー7日、ベトナム・ホーチミンで第1回アジア環太平洋CSI-AP(Catheter Interventions in congenital, structural and valver disease)が開催されました。
ポスター
須田憲治准教授
経肺動脈心エコーの有用性についてポスター発表してきました。ドイツのフランクフルトで毎年行われているCSIのアジア版で、インド2か所、タイ、ホーチミン、中国から交互にライブデモンストレーションが行われました。
最近、デバイスに関して本当に日本は医療後進国になってしまったと思います。心室中隔欠損に対するカテーテル治療が許可されない数少ない先進国のひとつになってしまったのを始め、アジアやヨーロッパでは使えて、日本では使えないデバイスのなんと多いことか・・・。
たとえば、ホーチミンからの中継では、心室中隔欠損の患者さんの治療の様子が中継されました。欠損孔の形にあわせて、デバイスの種類交換を2回も行い、3個目でぴったりのデバイスで閉鎖が行われました。この3種類ともに日本には無いデバイスで、動脈管開存閉鎖用を心室中隔欠損の閉鎖に用いたりしているので、適応の厳しい日本では、入ってきても心室中隔欠損には使えないかもしれません。こういった医療用のデバイスは高額なので、中国を含めいろいろな国の企業が参入しいろいろなデバイスが出回っていますが、この領域には有力な日本製品はほとんどありません。
日本の科学技術をもってすれば、もっと素晴らしい製品ができるはずなのに、規制の厳しい日本では難しいんでしょうね・・・。