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アレルギー疾患の小児は年々増えています。最近は、食物アレルギーの児童が安心安全に学校生活を送られるよう、保護者、学校教諭と私たち小児科医が連携をとる機会が増えています。子どもたちが笑顔で過ごす姿を見ることが私たちの一番のやりがいです。
乳児の5%は食物アレルギーと言われています。血液検査や皮膚テストとあわせて、原則として食物負荷試験による診断を行っています。また、平成13年より、厚生労働省の食物負荷試験ネットワーク施設に参加しており、正確な食物アレルギーの診断に寄与しています。
食物アレルギーは、正しい診断に基づいて最小限除去食対応をする事が大切です。また、アナフィラキシーを起こす可能性がある場合は、アドレナリン自己注射剤の導入をふくめて、児童が安心安全に生活を送れるよう環境整備を行います。
除去食対応が長く必要となりそうな場合に、少しずつ食べながら解除を勧められる治療(経口免疫療法)も行っております。
この疾患は、原因となる食物を食べただけでは症状は認められませんが、摂食後に運動をすることで、全身のじんましんや、呼吸困難を認める、食物アレルギーのうち特殊なタイプのアレルギーです。学童期以降に発症をすることが多いこと、症状がとても重篤であることが特徴です。安全な学校生活を送るためには原因食物の除去と症状が出現したときの対応の準備が必要です。
治療には、原因の除去と皮膚の炎症を抑える外用療法とスキンケアをバランスよく行うことが大切です。症状のコントロールが難しい場合は、皮膚本来のバリア機能を整えるうえで重要なスキンケアの習得のために、短期間入院して頂き入浴法や外用法の指導を行います。ここ数年で使えるようになった、免疫治療薬の処方も可能です。
また、乳児のアトピー性皮膚炎に多く合併する、食物アレルギーもあわせて対応します。
小児気管支喘息治療・管理ガイドラインの普及により、最近20年のうちに小児喘息の治療はとても向上しました。関連病院と連携して、久留米市内の喘息児童が適切な診断と治療を受けられるような啓蒙活動を行っています。重症喘息患者さんに処方適応となる生物製剤の治療も可能です。
食物負荷試験 | |||||
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年度 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 |
人数 | 81 | 100 | 124 | 152 | 132 |
気管支内視鏡 | |||||
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年度 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 |
人数 | 33 | 40 | 31 | 42 | 20 |
午前 | 午後 | |
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月 | - | - |
火 | ○ | - |
水 | - | - |
木 | ○ | - |
金 | - | - |