-久留米大学病院小児科病棟の特徴について教えてください。

2024年度の病棟医長は小池 敬義が担当させていただきます。久留米大学病院小児科病棟には年間約1000人の患者さんが入院されます。約半数が予定入院で残りは緊急入院です。久留米大学病院全体で小児の緊急入院800人以上の目標があり、小児科、NICU、小児外科などに入院されます。緊急入院になるかたは基礎疾患のあるかたが多く，専門グループの先生と連携して治療を行っています。専門グループが13あり、安心して治療、検査が受けられる体制が整っています。
患者さんが来られる地域は広く、久留米市のある筑後地区から筑豊地区、佐賀、大分の一部からが多いですが、その他の地域からも来られます。小児病棟の診療体制は、数年の経験があるシニアドクターと、小児科になったばかりの後期研修医のジュニアドクターがグループとなって患者さんを担当します。専門グループの先生も治療方針をたてサポートします。カンファレンスではそれぞれのグループから活発に意見を出し合い、患者さんの診療に役立てています。

-病棟の診療で大切にしているところ、大切にしたいことを教えて下さい。

久留米大学小児科学講座の理念Credoは「医療はあたたかく、研究はクリエイティブに、教育には情熱をもって、社会貢献を」とあります。まずは患者さんが安心して前向きな気持ちで治療を受けられることが大事です。そして、病棟で働く医師も同じように安心して前向きなで診療できるようにしていきたいです。
大学病院としての治療、診断の期待にこたえられるように小児科医、他の診療科の先生、看護師、心理士、クラークなどのコメディカルのかたと連携して診療を行っていきます。専門性が高い疾患の患者さんや、重症度が高い患者さんについても専門グループで話し合い連携して診療します。

-今から小児科医を目指す若手の先生や入局を考えている先生へメッセージをお願いします。

久留米大学小児科では多くの分野の疾患を経験することができます。関連病院では、common diseaseを多くみますが、専門性の高い疾患の方もこられます。疾患によっては緊急入院が必要になることや、すぐには治らない疾患もありますが、方針をたてることが安心につながるのではないかと思います。医師、看護師、ソーシャルワーカー、検査技師、心理士、受付のかたなどいろんな業種のかたと関わります。他の診療科の先生と連携することもあります。不具合が起きないようにコミュニケーションをとりスムーズな診療が大事です。小児科の専門の先生や、いろんな職種のかたと連携して診断、治療を行い、経験してレベルアップにつなげてみませんか。