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久留米大学小児科は、古くからたくさんの小児循環器の専門家を育ててきました。スタッフは久留米大学に4人、近隣の聖マリア病院に2人です。 研究の主なテーマは、川崎病、カテーテル治療、胎児心臓病です。当科の加藤名誉教授が世界で最初に川崎病の冠動脈瘤を発見されて以降、病因論・急性期や慢性期の治療法の開発など多数の業績を残してきました。
先天性心血管病変に対するカテーテル治療も積極的に行っており、多いものとしては動脈管開存症600例余り、心房中隔欠損症840例余りを治療してきました。また、肺動脈狭窄や大動脈縮窄に対するステント留置術、冠動脈瘻や肺動静脈瘻の塞栓術も行っており、患者さんは九州全土から来られております。また、多数例の胎児診断と胎児不整脈の治療を行い、産科・心臓外科と協力した診療を行っております。小児循環器のSub-subspecialtyも揃った、九州では数少ない小児循環器グループです。
心房中隔欠損症のカテーテル治療は、久留米大学小児科と聖マリア病院の合同で、2006年に開始しました。毎年40-60例の患者さんを治療しています。体重の少ない患者さんの治療にも取り組んでおり、1歳 体重8kgの患者さんの心房中隔欠損症や、2kg台の赤ちゃんの動脈管開存症のカテーテル治療にも成功しています。小児のカテーテル治療では、日本屈指の施設であると自負しています!
久留米大学 小児科循環器グループで行っている先天性の心臓・血管病変に対するカテール治療(経皮的治療)
肺動脈弁狭窄に対するカテール治療を、我が国で最初行って以降多種類の心 肺動脈弁狭窄に対するカテール治療を行ってきました。
1. 閉鎖術
使用器具:各種閉鎖栓、コイル留置術
(ア) 心房中隔欠損症
(イ) 動脈管開存症
(ウ) 冠状動脈痔瘻
(エ) 肺動静脈瘻
(オ) その他の異常血管
2. 拡大術
使用器具:バルーン、カッティングバルーン、ステント留置術
(ア) 肺動脈弁閉鎖症、肺動脈弁狭窄症
(イ) 肺動脈狭窄症
(ウ) 大動脈弁狭窄症
(エ) 大動脈縮窄症
(オ) その他の血管狭窄
3.特殊状況での手技
未熟児の肺動脈弁拡大術、心房中隔欠損拡大術(ステント留置術)、動脈管ステント留置術など
通常の心房中隔欠損のカテーテル治療の際には、全身麻酔の上、経食道心エコーを用いて、欠損孔や器具の様子を見ながら治療を行います。2014 年からは、本格的に経食道心エコーの代わりに心腔内エコー(先から超音波の出るカテーテル)を用いた治療を開始しました。心腔内エコーの場合は、太ももから2本のカテーテルを入れることになりますが、全身麻酔や経食道心エコーを使わないため、患者さんの負担を減らすことができます。
欠損孔の位置に問題が無ければ、5歳のお子さんでも心腔内エコーを用いたカテーテル治療を行っています。
午前 | 午後 | |
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月 | ○ | - |
火 | - | - |
水 | 心カテ | 心カテ |
木 | - | - |
金 | ○ | 成人先天性心疾患 |