消化器グループの水落建輝准教授が最終著者の論文が、世界で最も権威がある小児系英文誌の1つである、Pediatrics (IF=9.703)にオンライン掲載されました。
Dapsone for Refractory Gastrointestinal Symptoms in Children With Immunoglobulin A Vasculitis.
Yoshida M, Nambu R, Yasuda R, Sakaguchi H, Hara T, Iwama I, Mizuochi T.
Pediatrics. 2022 Aug 17:e2021055884. doi: 10.1542/peds.2021-055884. Online ahead of print.PMID: 35975615
ステロイド依存・抵抗性の腹痛を有する難治性のIgA血管炎に対する、新しい治療法の有効性・安全性・使用法を検討した報告です。
紫斑・腹痛・関節痛を主症状とするIgA血管炎は、小児では比較的commonな疾患でステロイドが有効なケースが多いですが、難治例も存在します。
成人IgA血管炎の皮膚症状で使用されることが多い、ジアフェニルスルホンが小児IgA血管炎の難治性腹痛に有効であることを報告しました。
難治性の腹痛を伴うIgA血管炎の新たな治療選択肢として可能性を秘めた研究成果であり、今後は症例数を増やして病態や薬理作用の解明に繋げていきたいと思います。